2025 年 版
2024年年始の能登半島地震で、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
私はニュースを見ながら心配することしかできなかったのですが、北陸にはよく旅行に行っていたこともあり何か支援ができないか…と考えていました。とはいえ、災害ボランティアは経験がないし、義援金の募集にささやかな寄付をすることくらいしかないかな?と思っていたのですが、スーパーや駅構内などで、「北陸応援!」の文字を発見!
美味しいものや特産品を楽しく購入しながら被災地支援ができるのでどんどん活用したいと思いました。
被災地が少し落ち着いたら旅行に行ってみるのも良いですね。私たちがん患者は、旅に出ることで美味しいものを食べたり特産品を購入したり、温泉に入ったりしてリフレッシュをすることができ、それが被災地の支援にもつながったら嬉しいですね。
私は東北大震災の後に、気仙沼に行ったことがあるのですが、被災地の方たちが「『かわいそう・・・』と腫れ物に触るような接し方をされると余計つらいの。なんでもいいから話しかけて!」とおっしゃっていたのとがとても印象的でした。
がん患者も同じ! 「かわいそう」と遠目から眺めるよりも「困っていることない?」「体調はどう?」と聞いてくれた方が、寄り添ってくれている気持ちが伝わってきたことを思い出しました。
●居酒屋さんで「北陸支援!」のメニューを目にすることが多く、こういう形でも支援ができるんだ!と嬉しくなりました。落ち着いたらまた北陸の地を旅したいです。
●ご当地マラソンに参加するのが大好きなんですが、みやぎ復興マラソンはコースのおよそ7割程度が東日本大震災時に浸水したエリアとなり、走りながら復興の様子を感じられるコースです。 仙台で宿泊して、美味しいお酒とお食事を味わうのを楽しみにしている人も多いようです。
●アンテナショップやデパートの日本各地の銘菓コーナーが大好きです。なかなか現地へは行けなくてもアンテナショップで特産品や現地情報を得ながら旅の計画を立てるのも楽しいと思います。アンテナショップ巡りのツアーも人気なのでいろいろ活用しながら旅気分を楽しみたいです。
●5年ほど前に福島県浪江町に行った時は、浪江駅までの車窓からは立ち入り禁止区域しか見えず、廃墟だらけでした。海に向かって、見えるのは雑草や土煙のあがる広い土地だけで、海は見えず、ただただ高い堤防が続くのみでした。しかし、現地では新しい道の駅がオープンしており、人々の生活は少しずつ戻っているようで、復興に向けた力強さを感じました。お目当ての浪江焼きそばが休業日で食べられなかったのが残念だったので、いつかリベンジしたいです。
がんを治療中の方も、治療が終わった方も、旅行の時は準備が重要です。体調を優先して無理をしないことはもちろんですが、被災地に旅行に行かれるときは、移動ルートが変わっていたり、施設が使えなかったりすることもあるので、事前に復旧状況などの下調べをしておくと良いと思います。あとは支援コーナーで仕入れた情報(この地方のコレがおいしい!とか)をもとに旅行の計画を立てるのも楽しいと思います。
能登に限らず、震災の被害から復興してパワーあふれるところへの旅行、最新情報を確認しつつ準備をしっかりして楽しみたいですね。
※本コラムコーナーでは「ピンクリボンのお宿」冊子に過去掲載したコラムを再編集し、ご紹介しています。
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